
「清水港マグロまつり」の様子
清水港の名物イベント「清水港マグロまつり」が、昨年11月8日と9日の2日間、静岡市清水区の清水港周辺で開催された。清水魚市場「河岸の市」や冷蔵庫団地などの港一帯で、毎年多くの来場者でにぎわっている。初日の8日は前日祭として、マグロ料理を中心とした飲食ブースを主に、イベントショーなども行われた。翌9日は迫力のあるマグロ解体ショーや冷凍マグロの裁断、即売会などが行われたほか、マグロ冷蔵庫体験や重さ体験など大人から子どもまで楽しめる体験型イベントなどが充実していた。
清水港は、冷凍マグロの水揚げ量日本一を誇る港として知られており、本祭りは地域の水産業や食文化を広く発信する場となっている。
そんな「清水港マグロまつり」について、実行委員会副委員長の中村誠一郎さん(50)に、8日前日祭の際インタビューを行った。
【清水港マグロまつり取材班】
実行委員会副委員長に聞く!マグロまつりのウラオモテ
――いつからマグロまつりに携わっていますか?
中村:2007年の開催当時からです。
――実行委員会の副委員長ということですが、どのように運営に携わっていますか?
中村:実行委員長は衆議院議員の深澤陽一議員がやってくださっているのですけども、普段はそちら(国会)の活動があるものですから、副委員長の自分が総括して準備から当日も含めてやらせていただいています。
――実行委員会の方々はボランティアだとうかがいました。どのような方がいらっしゃいますか?また、どんな人たちが関わっていますか?
中村:実行委員会の人たちで関わっている人と、静岡大学のよさこいサークル※の方々もボランティアで来てくださっているので、全員で30~40人くらいになります。
※静大よさこいサークル「お茶ノ子祭々」……静岡大学公認サークル。よさこいを通して地元・静岡を盛り上げる活動を続けている。
まつりの目玉は、マグロ解体ショー
――今回のマグロまつりの目玉といいますか、イチオシのイベントはありますか?
中村:イチオシは毎年そうなのですが、マグロの解体ショーが9日の日曜日、お昼から開催されるんですけれど、それは本当に目玉のイベントかと思います。それから、ステージにも毎年たくさんのアーティスト、ダンスの方々が出てくださって、そちらも楽しんでいただければなと思います。

9日に行われたマグロの解体ショーの様子
――子どもが楽しめるイベントも多いようですが、やはり家族連れでの来場者は多いですか?
中村:そうですね、家族連れは多いと思います。
――来場者数の方はいかがですか?
中村:最近は5万3000〜5000人くらいだと思います。以前は向こうの、今病院が建っている方の芝生に広場がありまして、そちらの方も使ってイベントをしていたので、会場が広かった分来場者が多かったというのはありますね。

9日の清水駅東口広場
小雨が降る中、傘を差した人々でにぎわっている
マグロまつりのこれまでとこれから
実行委員として仕事をしていく中で、来場者からの声が自身の喜びにつながるという中村さん。1年に1回の集大成となる「清水港マグロまつり」だけでなく、マグロをPRするさまざまなイベントに携わっている。それらのイベントの来場者から「マグロおいしかったよ」といった言葉をかけてもらうことが何よりうれしいと語る。

実行委員会副委員長の中村誠一郎さん
また、本まつりのキャッチコピーである「清水は毎日がマグロまつり」について、以前は「清水港マグロまつり」を年に1回開催するだけだったが、それだけではもったいない、清水はマグロのまちだというのをもっと知ってもらいたいという思いでこのキャッチコピーを掲げたという。
現在は月に数回、静岡市内で行うイベントのみならず、県外にも赴いてPR活動を行っている。なるべく毎日に近づくように、これからもより多くのイベントに参加し、清水のマグロを広めていくと意気込む。今後は市内からはもちろん、市外、県外、大きく言えば海外からも多くの人たちに来てもらい、「おいしかった」、「楽しかった」と笑顔で言って帰ってもらえることを心がけていきたいそうだ。
「新しい方々に実行委員に参加してもらい、より多くの人とより良いイベントを作り上げていきたい」とも話し、次回以降はさらに来場者数を増やし、地域全体を盛り上げたいと笑顔で語った。
【略歴】
なかむら・せいいちろう
海王丸漁業・漁労部長
パリパリののりにご飯と脂ののったマグロを巻き、ネギをのせて食べるのがお気に入り
【まぐろ祭り当日レポ】
取材班は、8日の前日祭をへた翌9日にまつりの会場を訪れた。あいにくの小雨となったがイベントは予定通り開催された。清水駅東口広場では前日祭に引き続いて、マグロ丼やマグロラーメンなどのマグロを存分に味わうことのできる屋台や、中部横断自動車道を通じてつながる山梨県、長野県の市町の名産品を販売する屋台が並んだ。

山梨県南アルプス市の屋台
新鮮な果物が目を引く

海鮮食品も多く並ぶ
また、清水港で水揚げされた新鮮な魚介類が数多く取り引きされる河岸の市は、マグロを中心とした多種多様な海鮮食品を買い求める客でにぎわっていた。
中でもマグロの解体ショーには特に大勢の人々が集まり、その迫力に圧倒されつつ、時に歓声を上げて終始笑顔で見守った。巨大なマグロをものともせず、丁寧に解体していく様はまさにプロの技である。

9日のマグロ解体ショー
今回解体されたのは上品な脂が特徴のメバチマグロ
取材班は会場でマグロの唐揚げ、マグロ丼などを食べたが、どれも清水のマグロの魅力を十二分に味わうことのできる逸品であった。

清水河岸の市にある食事店のひとつ
「おがわ」の「本マグロ入り切り落とし丼」
見て、食べて、お腹いっぱい楽しめる清水マグロまつり。リピーターも初めての人も、地元民もそうでない人も、満足すること間違いなしだ。2026年の開催にも期待が高まる。(取材班)
取材班は市江明皓、大森水芭彩、坪井菜々子、水野妃捺、木村佑衣、村松侑市朗、望月舞奈美(いずれも静岡大学「地域メディア論Ⅰ」履修生)。
【メモ】
・清水港マグロまつり公式サイト https://maguro-haku.com
・清水港マグロまつり公式X https://x.com/ShimizuMaguro
・清水魚市場河岸の市公式サイト https://kashinoichi.com
・静岡市公式ホームページ https://www.city.shizuoka.lg.jp/s2431/s009214.html


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