UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦/敗者復活戦

 Kanadevia Hall(東京都文京区)で9月11日、「UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦/敗者復活戦」が開催された。女子大生アイドルコピーダンス日本一を目指すべく、出場チームによる熱いパフォーマンスが繰り広げられ「さよならモラトリアム(慶応義塾大学)」が優勝を果たした。また、シークレットゲストとして「いぎなり東北産」が登場し、大会は熱気につつまれた。

【神奈川大学4年・木下翔太】

出場者記念写真(提供)

UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦/敗者復活戦とは


 女子大生アイドルコピーダンス日本一を決める大会。大学生が運営する「UNIDOL実行委員会」が主催し、日本最大級のライブ配信プラットフォームを提供している「17LIVE」が協賛した。今年はTOKYO DOME CITYにあるKanadevia Hallで開催された。大会テーマは「KAWAII♡伝説」。

大会キービジュアル(提供)

開幕

 熱い歓声とともに開幕した決勝戦。MCを務めたのは、お笑いタレントで作家の静恵一さんとAKB48やSKE48の元メンバーで女優の木崎ゆりあさんが登壇し、さらに熱が高まった。ユーモアを交えたトークと安心感のあるMCを披露した。

 出場者紹介を終えると、実行委員長によるあいさつが行われた。携わった全ての人への感謝と、意気込みを語った。

 開会式では、前回優勝の「夏目坂46(早稲田大学)」が優勝トロフィーの返還を行った。
 また、審査員を代表してCRE8BOYさんからは出場者も楽しめるようにと激励の言葉が送られた。

Kanadevia Hall 入り口

各チームのパフォーマンス

・チーム名(大学名)

曲順. 曲名 / アーティスト名

・ももキュン☆(早稲田大学)

  1. 限りあるMoment / アンジュルム
  2. 君の代わりは居やしない / モーニング娘。’14
  3. チィキィファイター / Cheeky Parade
  4. きみと青春 / 超ときめき♡宣伝部

 敗者復活戦を2位で通過。元気・力強さ・全力全開が持ち味のチーム。大きなかけ声が舞台裏から響いた。ステージ前方に並ぶパフォーマンスが印象的だった。

ももキュン☆のパフォーマンス

・na-nam(明治大学)

  1. ってか / 日向坂46
  2. 美々たる一撃 / アンジュルム
  3. 僕等のスーパーノヴァ / 群青の世界

 ダンスと全力パフォーマンスで観客を楽しませるチーム。ダイナミックでそろった動きや、観客にクラップをうながして盛り上げた。

na-namのパフォーマンス

・Spring UP(立命館アジア太平洋大学)

  1. Days. / 月に足跡を残した6人の少女達は一体何を見たのか…
  2. 孤月 / ジエメイ
  3. KOURiN ROCK ‘n’ ROLL / KOURiN
  4. 革命の女王 / 高嶺のなでしこ
  5. 初恋の亡霊 / Juice=Juice

 ロックな曲調でかっこかわいいを表現するチーム。一人でのパフォーマンスだが、迫力のあるあおりで圧倒的な存在感を放った。

Spring UPのパフォーマンス

・monagirls(相模女子大学)

  1. Make it! / i☆Ris
  2. 未来図 / Palette Parade
  3. 夜明けBrand New Days / ベイビーレイズJAPAN

 キュートな衣装と笑顔で観客をひき付けるチーム。ソロでスポットライトが当たるシーンや自然と巻き起こった歓声が印象的だった。

monagirlsのパフォーマンス

・SPH mellmuse(上智大学)

  1. Help me!! / モーニング娘。
  2. =虹色=サンシャイン / 煌めき☆アンフォレント
  3. 月夜のパ・ド・ドゥ / つばきファクトリー
  4. 夢限大FOREVER / SUPER☆GiRLS

 「お客様のために お客様とともに」がモットーに誰にでも楽しんでもらえるパフォーマンスを意識するチーム。衣装が変わるパフォーマンスと奇麗なダンスで魅了した。

SPH mellmuseのパフォーマンス

・HELLO DOLL.(天使大学)

  1. LOVEペディア / モーニング娘。’20
  2. アンドロイドは夢を見るか? / アンジュルム
  3. 愛の軍団 / モーニング娘。
  4. What is LOVE? / モーニング娘。’14

 ハロープロジェクトへの愛を源に、こだわり尽くしたステージを披露するチーム。機械のように止まる踊りと、会場が一体となる様子が印象的だった。

HELLO DOLL. のパフォーマンス

・さよならモラトリアム(慶應義塾大学)

  1. 空 / タイトル未定
  2. 呪って呪って / =LOVE
  3. 始まりは君の空 / Liella!

 明るい未来を目指す、現役慶大生のみのチーム。マイクスタンドを使ったパフォーマンスや、衣装チェンジなどで観客を楽しませた。

さよならモラトリアムのパフォーマンス

・chocolat lumière(明治大学)

  1. シェキラ☆☆☆ / Liella!
  2. 告白心拍数 / SKE48
  3. シンクロニシティ / 乃木坂46

 上品でかわいらしいパフォーマンスが魅力。伸び伸びとした振り付けに、衣装をひらひらとさせる美しいステージだった。

chocolat lumièreのパフォーマンス

・炭酸メリリエット(金城学院大学)

  1. ナツカレ★バケーション / SUPER☆GiRLS
  2. The Curtain Rises / ℃-ute
  3. 未来の音 / 手羽先センセーション
  4. ≠ME / ≠ME

 弾けるような楽しさを届けるチーム。客席からのかけ声が響き、会場中が楽しめるパフォーマンスだった。

炭酸メリリエットのパフォーマンス

・Prismile(早稲田大学)

  1. RIVER / AKB48
  2. マモリビト / 櫻坂46
  3. 10年桜 / AKB48

 王道カワイイがコンセプト。テレビで見るようなアイドルのパフォーマンスでした。観客も盛り上がりを見せ、大きな歓声があがった。

Prismileのパフォーマンス

・星空パレット(関西学院大学)

  1. START!! True dreams / Liella!
  2. Follow me. / Pimm’s
  3. 貴方へ / SKE48 TeamE

 観客を巻き込むパフォーマンスが魅力。演者側から声を出したり、観客に向けてマイクを向けたりする様子が印象的だった。

星空パレットのパフォーマンス

・Cotton Candy(京都女子大学)

  1. ミライ上々!! / 虹のコンキスタドール
  2. 神様の言うとーり! / ≠ME
  3. 青春のラップタイム / NMB48

 キラキラオーラを放つチーム。かわいらしい衣装と、まとまりのあるフォーメーションが印象的だった。

Cotton Candyのパフォーマンス

・立教アイドル研究会(立教大学)

  1. ドンデンガエシ / アンジュルム
  2. SHOUT / 真っ白なキャンパス
  3. エンドロールを覆せ / NARLOW

 百合の花のような上品さや「凛」とした強さ、勝ちたい気持ち、そして百合の花言葉「誇り」を持つチーム。歓声や口上が会場に響き渡る盛り上がるパフォーマンスだった。

立教アイドル研究会のパフォーマンス

・1par=St.(愛知大学)

  1. 片想いFinally / SKE48
  2. スキ!スキ!スキップ! / HKT48
  3. 終世、あなたを想います / Peel the Apple
  4. 夏が来たから / ≠ME

 王道かわいいに加えて、かっこいい一面も見せるチーム。赤色の映える衣装からすぐに綺麗な水色に変わる演出が奇麗だった。

1par=St. のパフォーマンス

・Bombs!(筑波大学)

  1. 大冒険☆ / 仮面女子
  2. Hands up! / Cheeky Parade
  3. 相対性ラブ理論 / ミラクルファンファーレ!
  4. Aurora Orchestra / 虹のコンキスタドール

 個性を合わせて爆発的威力を発揮するチーム。激しく動きのあるダンスや。観客へのあおりも印象的だった。白いサイリウムを使った演出も奇麗だった。

Bombs!のパフォーマンス

・夏目坂46(早稲田大学)

  1. 承認欲求 / 櫻坂46
  2. BLUE OVER / 群青の世界
  3. Same numbers / 乃木坂46
  4. シダレヤナギ / NMB48

 坂道グループの曲を中心に踊る正統派チーム。統率のとれたダンスと見る人をひき込むパフォーマンスが素晴らしかった。

夏目坂46のパフォーマンス

・BLUE PRINCIPLE(青山学院大学)

  1. 君はこの夏、恋をする / ≠ME
  2. プラネタリウム / MyDearDarlin’
  3. 久しぶりのリップグロス / AKB48

 敗者復活戦を1位で通過。個性を生かしてさわやかな青春を表すチーム。白を基調とした衣装と奇麗な踊りがさわやかさを引き立てていた。

BLUE PRINCIPLEのパフォーマンス

シークレットゲスト

いぎなり東北産

  1. わざとあざとエキスパート
  2. らゔ♡戦セーション
  3. 沼れ!マイラバ―
  4. 負けないうた

 かわいいだけではなく、パフォーマンスでも圧倒された。シークレットゲスト発表のムービーが流れた時から、大きな歓声があがっていた。会場全体を熱気につつむ素晴らしいステージだった。

いぎなり東北産のパフォーマンス(提供)

「UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦 / 敗者復活戦」の結果

1位
さよならモラトリアム(慶応義塾大学)

優勝したさよならモラトリアム(提供)

2位

Cotton Candy(京都女子大学)

準優勝のCotton Candy(提供)

3位
星空パレット(関西学院大学)

第3位の星空パレット(提供)

ベストルーキー賞

くいしゅしゅっと♡(神田外国語大学):敗者復活戦

ベストフェアプレー賞

HELLO DOLL.(天使大学)

わたしの推し♡特別賞

Bombs!(筑波大学)

ベストエモーショナル賞

Spring UP(立命館アジア太平洋大学)

ベストムービー賞

夏目坂46(早稲田大学)

ベストドレッサー賞

monagirls(相模女子大学)

ベストダンス賞

SPH mellmuse(上智大学)

17 LIVE特別賞

SPH mellmuse(上智大学)

 1位、2位、3位が同点になる大波乱。順位は審査員票によって決定することとなった。「さよならモラトリアム(慶応義塾大学)」が初優勝を果たし「UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦 / 敗者復活戦」は幕を閉じた。どのチームも圧巻のパフォーマンスを披露し、一夜限りのステージの上で輝きを放った。普段は一般の女子大生として生活する彼女らが作り上げたこの熱狂は、UNIDOLという大会の醍醐味(だいごみ)だろう。

 また、UNIDOLは学生団体UNIEVENTSが主催している。長くても4年間しか在籍することができないなか、試行錯誤重ねて良い大会を開催できるように努力をしている。普通の大学生である彼ら彼女らが作り上げた特別なステージ。スポットライトが当たらない彼らにもぜひ賞賛を送ってほしい。

【公演情報】

大会名:UNIDOL 2025 Summer supported by 17LIVE 決勝戦/敗者復活戦

開催日:2025年9月11日

会場:Kanadevia Hall

開場:13時

開演:敗者復活戦 13時45分、決勝戦 17時

チケット:会場4000円(当日券は4500円)、オンライン2500円

【いぎなり東北産】

東北地方を拠点とするスターダストプロモーション所属のアイドルグループ。メンバーの9人全員が東北地方出身。グループ名の「いぎなり」は、宮城の方言で「とても」を意味する。2025年7月に日本武道館での単独公演を成功させ、2026年1月からはZeppツアーを行う。

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