クラウドファンディングで「静大祭」はど〜なる!?またまた実行委員長さんにいろいろ聞いちゃいました!

 今年で76回目を迎えようとする「静大祭」が10月31日から11月2日の3日間にかけて開催される。だが、今回の「静大祭」は例年とは異なり資金難となり始めてクラウドファンディングを実施する事態になった。クラウドファンディングは9月の初旬に200万円を目標に実施されたが、未達成のまま終了してしまった。しかし静大祭は例年通り開催される。予算不足の中で、例年の内容ではなくなってしまうのか。春フェスと同様静大祭実行委員会の委員長である山崎光陽さん(20)=人文社会科学部2年に話を伺った。

【静岡大3年・木村航輔、同2年・水谷花南】


春同様に実行委員会の委員長を務める山崎さん

今年の静大祭は本当に開催されるのか?

 「もともとクラウドファンディングをやる前から、今年の開催自体は決まっておりました。もしかしたら予算不足により規模が前回よりも縮小してしまうかもということでクラウドファンディングを実施させていただいた次第です」。

 山崎さんからのこの言葉を聞き、取材班は今年も無事に開催されることに安堵した。

今年の静大祭テーマは「Canvas」

 学内の学生はもちろん地域の方々がキャンパスボードで自由に絵を描くような、みんなが自由に楽しめることを、今回のテーマ「Canvas」としている。

 「今年は例年同時開催の大学で行われる研究が楽しめるキャンパスフェスタと農学部主催の『農学祭』とのさらなる協力関係を築きました。また外部の方のお声にもなるべく多く応じ、協賛という形で企画を多く成立させました。例えば今年は初めてキッチンカーが6台ほど来たり、今話題の『ポケモンカード』を楽しめるブースが来たりなど昨年度よりもボリュームアップできたかと思われます」。

 企画の一部を聞いただけでも開催が待ちきれない内容だ。


「静大祭」と同時開催される「農学祭」の巨大看板

地域に根差した文化祭とその背景

 「今年は地域の方もターゲットにということで、地元企業や警察の方とも協力して職場体験ができるブースも設置予定です。」

 静岡大学の周辺地域は住宅地が広がり家族で住んでいる人たちも多い。子供連れでも十分楽しめそうだ。

 「この大学祭を継続させるには資金を集めることだけでなく、知名度もこのイベントをつなげていくためには重要です。まずは地域の方々にこのイベントを周知してもらうことで将来的に『いやー今年も静大祭行きたいね』となれるようなきっかけに、今回の静大祭はなればと思っています」。

 取材班の一人である記者の地元ではよく10月に2日間かけて太鼓屋台が町中を駆け巡る秋祭りが開催されている。その記者は現在静岡大付近に下宿していて、太鼓の音色が鳴り響かない秋には少し寂しさを感じていた。ぜひ秋に彩りを添えるような地域の方、ゆくゆくは県内全ての方々から愛される静大祭になってほしいと願う。


階段を使って告知される「静大祭」

静大祭、これからど〜なっちゃう?

 今年はクラウドファンディングが未達成のままだったがなんとか開催されることとなった静大祭。しかし、来年以降の静大祭はどうなってしまうのだろうか。またクラウドファンディングを余儀されることとなるのか。

 「『静大祭』と4月に開催される『春のbig festival』の分をまとめた運営資金が大学側から支給されるのが毎年5月ごろで、そこで今年の「静大祭」の資金難の可能性が高まるとわかりました。来年の『春のbig festival』や『静大祭』はその時の支給額がどうなるかもわかりませんし、私たち運営のものも今回の静大祭が終わってしまたら次の代に引き継がれるのでどういう判断になるかはわかりません」。

 来年になって箱を開けてみないとわからないという委員長の答えに、取材班は不安が脳裏に一瞬過った。だが、今年の静大を無事大成功させこの盛り上がりを来年以降にも引き継げればという山崎さんの時折感じた熱い思いにより、一気にそのかげりが払拭した。

実行委員長さんのメッセージ

  今回で静岡大学の文化祭等の代表を終えてしまう山崎さんは最後に文化祭の成功を願うようなメッセージでこのインタビューを締めてくれた。

 「今年の静大祭は外部の方とかなり多くのコラボをさせてもらっており、学内の学生や地域の人たち皆が楽しめるものをいっぱい用意していますから、ぜひきてくださると嬉しい限りです」。

 静大祭は毎年静岡市で開催される「大道芸ワールドカップ」と同じ時期に開催されている。ぜひ今回の地域に根差したものをきっかけに静岡には11月上旬に盛り上がる二大ビックイベントがあるということが定着されてほしい。

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